2011年5月31日火曜日

秦組 Vol.4『らん―2011 New version!!―』

5月28日(土)秦組 Vol.4『らん―2011 New version!!―』前進座劇場行って来た。昨年7月の『らん』の再演。2011 New Versionとして。正直最初にこの話を聞いたとき、嬉しいという思いよりは「なぜ?」の気持ちだった。昨年観た『らん』という舞台は、『矢島舞美』という女優は、それは本当に素晴らしいもので、これ以上何をこの作品に求めるものがあるのか、という思いがあったからだ。
今回の公演を見て、それが何か、がわかった気がします。

前回観たときの感想はこちらに書いていたので、それを読み返したり。
http://kyotoshi.exblog.jp/12928580/

笑って泣いて、悲しくて泣いて。
正反対のはずのこのふたつの感情が交互に押し寄せるのが前回の『らん』。
今回の『らん』はその渦巻く感情が同時に押し寄せるという実に不思議な体験だった。
テーマそのものは変わらず、ストーリーも変わらず。
ただ、昨年描けなかった、描かなかった話が加わえられた今回の『らん』は「2011 New Version」というよりは「エピソード0」といえる「らん」以外の物語が描かれたものだった。

月影、石影、侍から村人までそれぞれが信じる、信じるしかない『愛』。
最初にそれが加わったんだと気が付いたとき、その説明っていらないのでは、と正直思った。
前回の『らん』が終わった後、何人かの役者から、不満の声があがっていたことは秦さんのブログで読んでいたので、もしかすると無理にでもそこを描こうとしているのでは、と良からぬ考えが頭をよぎった。

確かに前回は『らん』と『イタチ』以外の物語は深く描かれていなかったけれど、それでも僕は石影が信じる『愛』や、村人一人一人とまではいかなかったけど、それぞれが信じたい『愛』をわかっているつもりになっていたから。
でも今回の『らん』を観て、その『愛』は自分が想像していたもの以上のものだったと思うし、秦さんが再演をして描きたかったものはそこだったんだと確信できました。

俳優さんたちも前回と同じ顔ぶれもあれば、違う顔ぶれもあったけど、アドリブ全快、一公演にかける思いみたいなものがそれは凄まじく、1公演しか入れなかったけどきっと毎公演命を削るくらいの思いでやっていたんだろうな、と感じさせるものだった。

明るくてまっすぐな『らん』、辛く悲しい思いを押し殺す『らん』、人を斬りまくる鬼神となった『らん』。
感情が揺れ動く心情を表す繊細な表情と、舞台をいっぱいに使った迫力のある殺陣による身体全体から迸る感情という全く異なる、しかしそれが『らん』であるんだけど、そこを見事に演じきった舞美ちゃんの演技は昨年を更に上回るものだったと思う。
髪を振り乱し、鬼神となった『らん』が、ふと一瞬見せるやさしい『らん』となる時の表情を見たとき、涙が止まらなくなった。
本当に本当に素晴らしい舞台でした。舞美ちゃん凄すぎました。

『らん』は昨日無事に楽日を迎えました。
このような素晴らしい作品に、しかも主演として舞美ちゃんが演じられたこと。本当に大きなことだったと思います。脚本・演出をしてくださった秦建日子さんには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
単なる話題づくりやヲタ向けの『商品』ではない本物の『作品』に出られたこと。
この舞台を見れば、どれだけ本気で、この作品にどれほど大きな情熱を注いでいたのかは明らかです。
秦さん本当に素晴らしい舞台をありがとうございました。

そして今回の『らん』を通してひとまわりもふたまわりも成長した舞美ちゃんが、また違った形で
"女優”として活躍の場を広げてくれることを願っています。

2 件のコメント:

  1. こんにちは。私も見に行きましたプロの役者に交じって殺陣を物にしていたのが素晴らしかったです。℃メンバーもみんな、ブログで大絶賛していました。なっきぃは「自慢のリーダーです」って。普段はほとんどそんな事ブログに書かないなっきぃが...。やはり舞美ちゃんは人を感動させるパワーを持っているんですね。
    ところで私も行ったのが5/28なんですけど、あの日も雨が凄かったです。こんなところにも舞美ちゃんパワーが(笑)。

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  2. >k.motoさん
    お久しぶりです。
    メンバーが言う「自慢のリーダー」。
    僕らファンも同じ気持ちになれる、そんな女優っぷりだったと思います。
    舞美ちゃんが持つあの”まっすぐさ”はきっとみんなを魅了する何かを持っている気がします。

    5/28は雨でしたね。そこも相変わらずで、なぜかホッとする自分がいます(笑)

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